さくらの日記

欧州生活20年以上。良しも悪くも20年以上外人として生きています。私が感じるカルチャーショックと逆カルチャーショック

スイスの国民食のチーズフォンデュは、実はギリシャが起源だった!?

こんにちは。さくらです。

 

日本からスイスに戻ってくると、常に強く感じるのが、

 

美味しいものがない。。

 

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イラストAC 

 

です。

日本ってやっぱり贅沢!

美味しいものがそこら中に転がっている。

家のお鍋を覗いても。

冷蔵庫を覗いても。

道を歩けばコンビニに当たると言われるほど、そんじょそこらにあるコンビニは美味しいものの宝庫。

 

しかも健康的!

カロリーも控えめ!

 

ある、ドイツのダイエットに関する宣伝で、

 

どうすれば痩せられるか?

日本に数年住むべきか??

 

いや、これさえあれば日本に移住しなくても大丈夫

 

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イラストAC 

などという宣伝のビデオで、固有名詞が使われるほど日本の食生活が健康的、ダイエットに適しているというのは世界中で知られています。

 

ちょっと話が逸れました。。

 

しかし、郷に入ったら剛に従え。

 

もちろんスイスでも美味しいものはたくさんあります!!

 

 

 チーズフォンデュ

 

その中のひとつ、冬になったら日本のお鍋のようにみんながテーブルに集まって、ワイワイしながら食べるチーズフォンデュがあります!!

今回は、日本でも大人気のチーズフォンデュについてシェアさせていただきます。

 

チーズフォンデュの発祥の地は??

 チーズフォンデュの発祥の地は??

と、スイス国内でもよく話題に上がる話題ですが、元々の発祥の地は

 

ギリシャ!!

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と言われています。


紀元前8世紀の吟遊詩人だった「ホメロス」の長編叙事詩 「イリアス」では、粉にした山羊のチーズに小麦粉とワインを加えとかして食べていたと記されています。

 

また、16世紀にスイスで起こった 第一次カッペル戦争、というカトリック派と宗教改革派の争いの和解の際に両軍の兵士がミルクスープを共に食しました。そのミルクスープがチーズフォンデュの起源いう説もあります。

 

でもやはり、現在食べられているような味になり、”フォンデュ” という名前が現れたのは100年ぐらい前と言われています。

 

そしてまた、元祖はスイスかフランスかとの論議もされています。

 

フランスの政治家で、美食家でもあった ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランが1825年の著作Physiologie du Goût(邦題:味覚の生理学)

のなかで主張されているのは、フォンデュはスイスが発祥の地という事です。

ただし、スイスといっても、フランスイタリアとの国境近くのアルプス地帯で当時酪農が盛んだった地域。

ツエルマット辺りのピエモンテ、アオスタッタール辺りと述べられています。

 

でも、ピエモンテとアオスタッタールだったら、スイスでもフランスでもなくて

イタリア 🇮🇹

どうしてフォンデュの発祥はイタリア!という名乗りが出なかったのか。。ちょっと不思議でした。あくまでピエモンテ、アオスタッタールに隣接するスイス側の地域だったからなのでしょうか??

 

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さておき、

フォンデュは土地土地でバリエーションがあり、チーズの種類、作り方材料によって様々です。

 

使用されるチーズとワインが違います!

使用されるチーズの種類は、

 

フランスのフォンデュ、サボワフォンデュの場合

ボーフォール、コンテ、エメンタールの三種類のチーズ。

 

 

スイスのフォンデュの場合

グリュイエールとヴァシュラン

 

が使用されます。そこにさらに地元のワインが加わるとなるとさらに違った味わいになることが想像されますね!

 

 

スイスで食べられているチーズの年間量

チーズの話題になったということで、

スイス国民が2017年に食べたチーズの量を調べてみました!

 

前年に比べ、1.7パーセント上昇して、

一人当たり21,73キロ!!

全体で18万6000トン消費されたそうです。

 

特に人気なのが

フレッシュチーズ系のモッツォレラチーズ、クワルク、プロツェスチーズで、

特にこの10年消費が伸び、16パーセントの上昇だそうです。

そのあとに続くのが、ハーフハードチーズ。

そして地方特産のハードチーズ、エメンタール、グリエールチーズなどが続きます。

 

フレッシュチーズ系が一番好まれているということがちょっと意外でしたが、ここ10年移民が激増し、彼らはスイスのパスも保持しスイス国民として数えられているので、その影響もあるのかな?という感想でした。

 

参考 

Käsekonsum in der Schweiz hat zugenommen - Wirtschaft - Aargauer Zeitung

 

チーズフォンデュをチューリッヒで食べるなら

レストランはもとより、変わったところで、フォンデュトラムとフォンデュシップというのがあります!

フォンデュトラム

市内を走る路面電車の中で街の景色を見ながらいただくというものです!

 

2019年と2020年の冬の期間は11月から2月まで開催されています。

 

月曜日から土曜日
17:30 – 19:30
20:15 – 22:15

 

日曜日
16:30 – 18:30
19:15 – 21:15

 

値段

大人一人 : 95フラン

子供 12歳以下 : 48フラン

路面電車代金込み。

 

 

 

月ごとに開催される曜日が異なりますので予定を組もうと思われている方は、ご確認ください!

要予約です。

 

www.youtube.com

 

フォンデュシップ

チューリッヒ湖で運行される遊覧船の中でいただくチーズフォンデュです!

 

10月から3月末まで、12月24、31日と1月7日を除き毎週火曜日に開催されています18:55にオープンされ、19:15に出航し、約1時間半の遊覧、食事となります。

 

値段

2019年内

大人(12歳から) 55 スイスフラン

子供(6歳から)  27.50 スイスフラン

 

2020年から

大人(12歳から) 65 スイスフラン

子供(6歳から)  32.50 スイスフラン

 

遊覧船のチケット代金込み

チーズフォンデュもしくはラックレットのいづれかを選べます。

飲み物は別途料金。

 

これには、私も参加したことがあります。

食事後、お腹がいっぱいになったところで甲板に出て風にあたりながら夜景を堪能できますし、さらに会話も弾むのでオススメです。

揺れはほとんどないので、乗り物にかなり弱い方以外でしたら問題ないかと思います。

 

www.youtube.com

 

最後に

スイスにいらしたら、本場のチースフォンデュを試されたはいかがでしょうか?

チーズフォンデュの食べ終わってお鍋の底に付いている硬く、焼かれたようなチーズが美味しくて、取り合いになったりします。

フォンデュを囲んでわいわい楽しくスイスの夜を堪能されることをオススメします!

 

今回もお越しくださいましてありがとうございました。

 

素敵な夜をお過ごしください。

 

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