さくらの日記

欧州生活20年以上。良しも悪くも20年以上外人として生きています。私が感じるカルチャーショックと逆カルチャーショック

伊丹空港。ナイフ見逃し遅延!! スイスの空港、エアサイドエリアでアーミーナイフを販売をしているという矛盾

こんにちは。さくらです。

 

伊丹空港、セキュリティチェックでナイフを見逃し 28便欠航

 

 

と言うニュースが飛び込んできました。

 

 

 

 

どう言うことか調べてみますと、

 

9月26日午前7時すぎに、伊丹空港の南ターミナル保安検査場で、係員が男性客の手荷物からナイフを発見しましたが、誤って返却してしまった。

その男性を捜し出すために、この男性が通過した南側は午前9時30分ごろから午前11時59分まで約2時間30分にわたり閉鎖となりました。

結果、羽田線を含む伊丹発着の28便が欠航になったそうです。

 

 

それは大変!!

 

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イラストAC

 

テレビを観てみると、相変わらず、

 

こんなに遅れた!

どうしてくれる!!

 

と言う搭乗客のクレームと、

東京で観光目的で行くはずだったツアー客の落胆した顔

が強調されていました。

 

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そしてまた、ニュースのコメンテーターの

 

こんなに遅らせて、

賠償金額がどのくらいになるのか、責任感を持った行動をするべきだ

 

などという辛辣なご意見。。

 

でも、なんかちょっと疑問。。

 

もちろん利用者からしたら、大変なことであって、

大切な会議が予定に入っていたと言う方も当然いらっしゃるだろうし。

 

楽しみにしていた東京観光の日程が遅れて、全ての行程が実現できなかったとか。。

(大阪のおばちゃんのがっかりしたお顔が。。😭

 

賠償金額も発生するか否かは存じあげませんが、アーミーナイフを発見した後の係員の対応と、かなり遅れた対応には否定できませんが。。

 

それでも私は、テロ防止の姿勢は素晴らしいと思いました。

今は、なにが起こるかわからない時代ですし。

 

私が朝のテレビのニュースで理解したのは、

アーミーナイフを発見した係員が、うっかり持ち主に返してしまった。

そのアーミーナイフを保持しているであろう乗客がすでに飛行機に乗って去った後に、遅延対策が始まった。

という事でした。

 

それが事実ならやっぱり、ちょっと抜けてるな。。と言う印象でしたが。

 

ただ、何はともあれ、テロ対策に敏感になることは評価できるのではないかと思いました。

 

ここで、スイスのテロ対策が思い浮かんだので、紹介させていただきたいと思います。

 

スイスの空港のテロ対策

スイスのチューリッヒ空港では、あらゆるところに警察がいるのが見られます。

常に制服の警察がほとんどの場合二人組で見回りをしています。

 

あらゆるところにスーツケース、個人の持ち物を放置することは禁止です。常に 

”荷物は放置しないでください。”

と言うアナウンスも流れています。

それは、レストランの中でも、お店の中でもです。

うっかりカバンを忘れてしまったら大変です。

 

數十分放置されている荷物、スーツケース等が警察に見つかる。あるいは空港利用者から警察に通報されると、危険物の可能性ありとなり、複数の警察官が集まってきます。

荷物から半径10メートルぐらいの双方に縄が張り巡らされ、立ち入り禁止区域となり、荷物の検査が始まります。

そうなると、状況によりますが、20分〜30分ぐらい通行止めとなり、回り道をしなければならなくなります。

 

忘れていた事に気づいた人、もしくは放置していた人が戻ってくることがほとんどで、一件落着となるようなのですが、その方には罰金が課せられるそうです。

なんでも、5万円ぐらいと言うお話を耳にしたことがあります。

 

永世中立国のスイス、すごい!

 

と、思う反面、かなり矛盾したこともあります。

 

空港のエアーサイドでアーミーナイフが販売されています

 

水のボトルと同じ扱いかいな。。と言う感じです。

 

空港のエアサイドに入るまでは、各国同じように、セキュリティー検査の時点で

ナイフの保持禁止で、保持していようものなら取り上げ。

 

しかし、窮屈なセキュリティーチェックが終わり、

パスポートコントロールが終わって、

 

エアサイドエリア内に入ると、

数種類のアーミーナイフがお土産やさんで、色とりどり並んでいるんですね。

スイスのお土産の1つとして有名なアーミーナイフですが。。

これは、アメリカ同時多発テロの発生直後、かなりテロ対策が強化されていた頃にも売っていました。

 

不思議な国です。。

 

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フォトAC

 

この事実を、今回のアーミーナイフの件で遅延を実行した、勇気のある方が知ったらひっくり返りますね。

 

昔の映画、ケビン・コスナー主演の ”アンタッチャブル”

を思い出しました。

 

禁酒法でギャングと戦って、血みどろになって、そして仲間も失い。。

しかし最終的には、そんな努力もむなしく、禁酒法が廃止されたという切ないオチ。

いったい、今までの努力はなんだったのかい

と言う結末でした。

 

最後のシーンで

ケビン・コスナー扮するエリオット・ネスが、

ジャーナリストに、

”禁酒法が廃止されましたが、ご感想は?”

と聞かれ、

”一杯やるさ”

の名台詞は今でも心に残っています。

ああ、気の毒。。

 

最後に

 

冗談を入れてしまいました。すみません。

伊丹空港から搭乗される予定だった方々はとても大変だったと思います。

ご苦労様でした。

私も、ハリケーンが原因で乗り継ぎの空港でまる一日、足止めをくらった経験もあるのでとってもお気持ちはわかります。

 

でも、個人的には、テロ対策に対応した方は素晴らしいと思いました。

このように周りに叩かれた事実が反映されて、こんなに叩かれるのら少しは見逃そう。。と、テロ対策を怠ることのないようにしていただきたいと思います。

 

おまけ

 

スイスはテロに合わないと言われています。

理由は、テロリストのお金がスイスの地下に埋まっているから。。

だそうです。

 

また、都市伝説に近いのですが、スイスエアは、2005年にルフトハンザドイツ航空に買収されましたが、ルフトハンザがスイスエアーを買収したのはテロ対策だという事を以前聞いたことがあります。事実か否かは不明です。

 

読んでくださってありがとうございました。

 

すばらしい週末をお過ごしくださいませ。

 

 

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イラストAC